大通り沿いの外壁、汚れやすさを考えずに色を選んで後悔したお客様に伝えたいこと

著者: 山内 竜太 (株式会社外壁塗装くらべる 代表取締役) | 公開: 2026年8月27日
外壁塗装の色選びというと、多くの方が「好みの色かどうか」「流行りかどうか」で決めてしまいがちです。ですが、家が建っている場所によって、数年後の見え方が大きく変わってくることをご存知でしょうか。前職で13,000件以上のマッチングに携わる中で、住んでいる場所の環境まで考えて色を選べたお客様は、実はそれほど多くありませんでした。今日は、その見落としについてお伝えしたいと思います。

幹線道路沿いのお宅で見た、白い外壁の変化

前職で担当したお客様に、大きな国道沿いにお住まいの方がいらっしゃいました。真っ白でつやのある外壁を選ばれて、完成した当初はとても綺麗だったのを覚えています。ただ、数年後に再訪した際、外壁の下の方から黒っぽい筋のような汚れが目立つようになっていて、お客様も「こんなはずじゃなかった」とおっしゃっていました。

車の排気ガスやほこりが、雨のたびに壁を伝って流れ落ちる。艶のある白い壁は、その跡がどうしても目立ちやすいんですよね。

汚れの目立ち方は、色と艶だけでは決まらない

塗料を選ぶとき、多くの業者は色見本と艶の種類は説明してくれます。ただ「このお宅の立地だと、こういう汚れ方をしやすいですよ」というところまで踏み込んで話してくれる業者は、そう多くない印象です(もちろん、丁寧に説明してくださる業者もたくさんいます。念のため)。

排気ガスやほこりが多い場所、あるいは砂ぼこりが舞いやすい地域では、明るい色ほど汚れが目立ちやすくなります。逆に濃い色は汚れそのものは目立ちにくいものの、今度は色あせが分かりやすくなってしまう。どちらを取るか、正解はひとつではないんです。

弊社にご相談いただいたお客様の話

先日も、大通りに面したお宅のお客様から色選びのご相談をいただきました。もともとは真っ白をご希望だったのですが、周辺環境を踏まえて、汚れが目立ちにくいベージュ系の色や、低汚染タイプの塗料もあることをお伝えしたところ、「そんな選び方があるとは思わなかった」と驚かれていました。

最終的にどの色を選ぶかはお客様次第です。ただ、選択肢を知らないまま決めてしまうのと、知った上で選ぶのとでは、数年後の納得感がまるで違うと思っています。

見積もりの場で伝えてほしい、家の周りの環境

業者との打ち合わせでは、間取りや面積の話はしても、「近くに大通りがある」「工場地帯が近い」といった周辺環境まで自分から話す方は少ないように感じます。ですが、これは色選びだけでなく、塗料のグレード選びにも関わってくる話なんですよね。

汚れにくさを重視するなら、低汚染型やセルフクリーニング機能のある塗料も選択肢になります。そうした情報は、こちらから住環境を伝えて初めて提案してもらえることも多いように思います。

業界のリアル・まとめ

色選びは見た目の好みだけでなく、家が建つ場所の環境によっても後悔のポイントが変わってきます。周辺環境まで踏まえて相談できる業者と一緒に、納得のいく色を選んでいただきたいと思っています。

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