外壁塗装を終えて数ヶ月経った頃、まったく心当たりのない会社から「そろそろ点検の時期では」と電話がかかってくる。そんな経験をされたお客様は、決して少なくありません。番号を教えた記憶がないのに、なぜ知っているのか。工事した業者からの紹介なのか、それとも別の経路なのか。確かめようがないまま、不安だけが残ってしまうんですよね。
前職で窓口をしていた頃も、こうしたお問い合わせを何件か受けました。多くの場合、原因をひとつに特定するのは難しいのですが、外壁塗装を検討する段階で複数のサイトに連絡先を登録していたり、契約後に業者間で情報がやり取りされていたりすることが背景にあるようです。
一括見積もりのサイトを使うと、一件の入力で何社もの業者から連絡が来る仕組みになっているものがあります。便利な反面、その情報がどこまでの範囲で共有されるのか、利用規約を隅々まで読まれる方は少ないと思います。私自身、業界の内側にいながらも、こうした仕組みの説明がもっと丁寧であるべきだと感じてきました。
登録した会社数十社が同時にあなたの連絡先を持つ、というケースもあり得ます。工事が終わった後も、その情報が残り続けることに気づかないまま、数年後に思い出したように連絡が来る。これが「なぜ今ごろ」という違和感につながっているのだと思います。
電話や訪問での営業を続けている業者が一部にあるのは、それが今でも一定の成果を上げてしまうからです。何十件に一件でも契約につながれば、コストとしては見合ってしまう。そういう構造が業界に残っているんですよね。こうした業者がすべて悪質というわけではありませんが、情報の出どころを説明できない営業には、慎重になっていただきたいと思っています。
先日も、千葉県のお客様からこんなお話を伺いました。外壁塗装が終わって一年ほど経った頃、屋根の点検を勧める電話が立て続けに three件あり、どこから連絡先が伝わったのか気になって、結局どこにも頼まず様子を見ることにしたそうです。「変なところに情報が渡っていないか、それだけが心配で」とおっしゃっていて、その言葉が今も忘れられません。
私たちが加盟店との情報のやり取りにルールを設けているのは、こうした声を何度も聞いてきたからです。お客様の連絡先がどこに渡り、誰が使うのか。それをできるだけはっきりさせておくことが、安心して工事をお願いいただくための土台になると考えています。
もし一括見積もりを利用される際は、「情報は何社に、どのタイミングで共有されるのか」を契約前に確認してみてください。答えがあいまいなまま話が進む場合は、一度立ち止まっていただいてもいいと思います。工事そのものと同じくらい、情報の扱われ方にも目を向けていただきたいんです。