電動シャッターの収納ボックスを塗り忘れて後悔されたお客様に伝えたい話

著者: 山内 竜太 (株式会社外壁塗装くらべる 代表取締役) | 公開: 2026年9月15日
外壁塗装のお見積もりを見比べていると、外壁本体や屋根の面積ばかりに目が行きがちですが、実は「付帯部」と呼ばれる細かい部分の記載にこそ、業者の丁寧さが表れているように感じています。今日は、その中でも見落とされやすいシャッターボックスについてお伝えしたいと思います。

付帯部という言葉の中に隠れている場所

外壁塗装の見積書には「付帯部」という項目がよく出てきます。雨樋や破風板、軒天なんかがそこに含まれるのは、もうお客様の間でもだいぶ知られるようになってきました。ただ、電動シャッターの収納ボックス、いわゆるシャッターボックスについては、まだあまり意識されていないなと感じることが多いんです。

シャッターの本体は毎日開け閉めするので目に入りますが、その上にある箱状の部分は普段あまり見上げませんよね。汚れや色あせに気づきにくい場所で、業者側も見積もり時にうっかり項目立てを忘れてしまうことがあるんです。悪気があるわけではなく、単純に目線から外れた場所だからだと思います。

前職で担当した、岐阜県のお客様のこと

前職で外壁塗装の窓口をしていた頃、岐阜県のお客様から工事が終わった数ヶ月後にお電話をいただいたことがあります。「シャッターボックスだけ古い色のままで、外壁と浮いて見える」というお話でした。現地に確認に行くと、たしかにボックス部分だけが塗られておらず、白く粉を吹いたようになっていたんです。

お客様は工事中ずっと在宅されていたのですが、足場が外れるまで上を見上げる機会がなかったそうで、完了検査の時も気づかなかったとおっしゃっていました。見積書に単純に載っていなかったというだけなんですが、お客様にとっては工事全体への不信感につながってしまう出来事でした。せっかくきれいになった外壁なのに、一箇所だけ取り残されたような見た目になってしまうのは、本当にもったいないなと今でも思います。

忘れられないのは、そのときのお客様が「高いお金を払ったのに、なんで自分で気づかないといけないんですか」とおっしゃった一言です。その通りだと思いました。気づく責任を施主に負わせてはいけないんですよね。

見積書のどこを見ればいいか

シャッターボックスが見積もりに含まれているかどうかは、付帯部の明細に「シャッターBOX」「シャッター収納部」といった記載があるかで確認できます。もし何も書かれていなければ、契約前に一言「シャッターボックスの塗装は含まれていますか」と聞いてみてほしいんです。それだけで防げるトラブルがけっこうあります。

先日も、埼玉県にお住まいのお客様から「契約前に聞いておけばよかった」というお話をうかがいました。工事自体には満足されていたのですが、この一点だけが心残りだとおっしゃっていたんです。こういうお話を聞くたびに、伝える側の努力が足りていないんだろうなと感じます。

素材によって塗料が違うことも知っておいてほしい

電動シャッターの場合、ボックス内部にモーターやセンサー類が収まっていることが多く、塗装の際に養生を丁寧にしてもらう必要があります。塗料がレール部分に入り込むと開閉が重くなることもあるので、そのあたりの配慮ができる業者かどうかも、ひとつの見極めポイントになると思っています。

シャッターボックスはアルミや鋼板でできていることが多く、外壁の素材とは違う塗料を使う場合があります。同じ職人が同じ日に塗るとしても、下地に合わせて塗料を使い分けているかどうかで、仕上がりの持ちが変わってきます。

業界に身を置いて20年になりますが、こうした「小さいけれど専門知識が必要な部分」ほど、業者の丁寧さが表れる場所だなと感じています。見積書の一行一行を細かくチェックするのは大変だと思いますが、気になる部分があれば遠慮なく聞いていただきたいです。

業界のリアル・まとめ

シャッターボックスのような小さな付帯部こそ、見積もりの段階で確認しておくことが工事後の安心につながると感じています。気になる場所があれば、契約前に業者へ一言確認してみてください。

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