サイディングメーカーの保証書、指定外の塗料で失効していたお客様に伝えたいこと

著者: 山内 竜太 (株式会社外壁塗装くらべる 代表取締役) | 公開: 2026年9月7日
「うちの外壁、まだメーカー保証が残っているはずなんですけど」というお電話を、これまで何度もいただいてきました。実はこの保証、外壁塗装のやり方ひとつで、知らないうちに失効してしまうことがあるんです。今日は、この見落とされがちな保証書の話をお伝えしたいと思います。

①保証書の存在すら忘れられていることが多い

新築時にハウスメーカーや工務店から渡されるサイディングボードの保証書、実は10年後や20年後まで大切に保管されている方は、意外と少ないんですよね。引き出しの奥にしまい込んだまま、そこに何が書かれているか覚えていないというお客様を、何人も見てきました。

岐阜県のあるお客様からいただいたお話が、今でも印象に残っています。築15年で外壁塗装をされたのですが、その3年後にサイディングの目地から雨水が浸入し、下地が傷んでしまったそうです。メーカーに相談したところ「指定外の塗料での塗装歴があるため、保証対象外です」と言われてしまったと。保証書自体はちゃんと保管されていたのに、その中身をきちんと確認していなかったんですね。

②何が失効の条件になるのか

メーカーによって条件は様々ですが、指定された塗料以外を使用した場合や、下地処理の方法が定められた仕様と異なる場合に、保証の一部または全部が対象外になるケースがあるようです。すべてのサイディングメーカーがこうした条件を設けているわけではありませんし、条件も見直されていくものなので、一概には言えません。ただ、こうした仕組み自体を知らずに契約されている方が、私の肌感覚では思いのほか多い印象です。

業者側も、決して意地悪でこの話を省いているわけではないと思っています。日々多くの現場を回る中で、一件一件のサイディング仕様まで細かく確認する余裕がない、という事情もあるでしょう。ただ、施主にとっては家の資産価値に関わる話ですから、ここは業者任せにせず、ご自身でも一度目を通していただきたいところです。

③保証書を確認する、その一手間が持つ意味

前職で窓口をしていた頃、埼玉県のお客様から「保証書のコピーを業者に渡した方がいいですか」というご相談を受けたことがあります。当時の私は、そこまで気にしたことがなかったのですが、そのお客様がメーカーに直接問い合わせてくださったおかげで指定塗料の型番を業者に伝えることができ、結果的に保証を維持したまま工事を終えられました。あの経験は、私にとっても一つの学びになったんですよね。

保証書に記載されている型番や仕様書を、契約前に一度業者に見せておく。それだけのことなんですが、これをしているかどうかで、数十万円単位の修繕費用の行方が変わることもあるんです。

④弊社が現場で心がけていること

弊社では、加盟いただいている業者の皆様に、契約前の現地調査の際にサイディングの保証書の有無を施主様に確認していただくよう、お願いしています。すべての現場で完璧にできているとは言い切れませんが、こうした一手間を当たり前にしていくことが、業界全体の信頼につながっていくと思っています。

家を長く大切に住み継いでいくためには、塗料の色や工事の仕上がりだけでなく、目に見えない保証の仕組みにも意識を向けていただきたい。そう感じています。

業界のリアル・まとめ

サイディングメーカーの保証書は、外壁塗装の際に見落とされがちですが、指定外の塗料や仕様によって知らないうちに失効しているケースがあります。契約前に保証書の中身を一度確認し、業者と共有していただくことが、家の資産価値を守る大切な一歩になると考えています。

無料で4社の見積もりを比較

弊社は、エリア内の優良業者を最大4社まで無料でご紹介いたします。
営業電話は一切ございません。お見積もりだけ取って、ご判断いただけます。

無料見積もり比較に進む